「あー…なんか疲れた………。」
ぶつぶつ呟きながら、廊下を歩く。
カイリに『なりきる』ってのは、思った以上に難しい…。
本人は素直に振る舞ってるだけなんだけど、
好意とか感情とか。
そーゆーのを正直に、
しかも あまり言葉を使わずに表現するのに
本当に苦労した…。
「…カイリ、どこに行くつもりだ?」
頭の上から声を掛けられて見上げると、
先生と勇武が階段を降りてくる所だった。
そっか、『兄貴』を寝かしつけてきた所か…。
「…お、お風呂入るー」
うーん…。
あんまカイリっぽくない台詞だな、今のは。
そう思った瞬間、先生がニヤリ…と笑う。
「そうか…。
しかし、カイリは1人で入浴出来るのか…?」
言われて気付く。
大概、オレが一緒に入ってるけど、
先生が居る時は、先生が入れてた…んだよな…。
「どうした…?
私自ら丹念に洗い上げて、全てを綺麗にしてやるぞ…?」
…ささささ流石に、こいつにそんな事言われたら…。
頭の中で危険信号が赤く点滅しまくる。
助けを求めるように勇武の腕にすがり付き、叫ぶ。
「ひ、日向お父さんと、一緒!!
つーか2人でっ!!!」
「そっ!そうか!!
あ、甘えん坊だなーカイリはっ!!!」
どうやら勇武も助けてくれる気らしいので、
2人で腕を組んだまま風呂場にダッシュで逃げ込んで
扉をピシャッ!!っと閉める。
ぶつぶつ呟きながら、廊下を歩く。
カイリに『なりきる』ってのは、思った以上に難しい…。
本人は素直に振る舞ってるだけなんだけど、
好意とか感情とか。
そーゆーのを正直に、
しかも あまり言葉を使わずに表現するのに
本当に苦労した…。
「…カイリ、どこに行くつもりだ?」
頭の上から声を掛けられて見上げると、
先生と勇武が階段を降りてくる所だった。
そっか、『兄貴』を寝かしつけてきた所か…。
「…お、お風呂入るー」
うーん…。
あんまカイリっぽくない台詞だな、今のは。
そう思った瞬間、先生がニヤリ…と笑う。
「そうか…。
しかし、カイリは1人で入浴出来るのか…?」
言われて気付く。
大概、オレが一緒に入ってるけど、
先生が居る時は、先生が入れてた…んだよな…。
「どうした…?
私自ら丹念に洗い上げて、全てを綺麗にしてやるぞ…?」
…ささささ流石に、こいつにそんな事言われたら…。
頭の中で危険信号が赤く点滅しまくる。
助けを求めるように勇武の腕にすがり付き、叫ぶ。
「ひ、日向お父さんと、一緒!!
つーか2人でっ!!!」
「そっ!そうか!!
あ、甘えん坊だなーカイリはっ!!!」
どうやら勇武も助けてくれる気らしいので、
2人で腕を組んだまま風呂場にダッシュで逃げ込んで
扉をピシャッ!!っと閉める。

