虹色の騎士団

この場合…。

オレは立ち上がり走っていって
勇武の腕の中に飛び込む。

「お父さん、だいすきー」

「お父さんも、カイリが大好きだぞー」

お互い微妙に棒読みながら、ひしっ!と抱きしめあい、

ついでに勇武がオレをひょい…っと抱き上げる。

…そんな軽そうにされると、ちょっと凹むんだけど…。

「…勇武…。
美味しい所を……」

未来が低く言い、
真宵、凛と合わせて、
何て言うか…負のオーラをただ寄せてる横で、

兄貴が、きっちりと

「ええっ!
じ、自分ですかぁ!!」

と、叫ぶ。

段々慣れつつあるオレは、3人の顔を見て、
へにゃっ…っと泣き顔を作り、勇武の首にすがり付いた。

「おー…お前ら!カイリが怖がるだろう…!」

こちらは、まだまだ棒読み&微妙に青くなりながら勇武が3人を怒る。