虹色の騎士団

ソファーでは、真宵が感心したように呟いた。

「香澄が纏めると、
何だか凄く意味のある事に聞こえてくるのが不思議だね…」

「…香澄は元々、
ある研究施設で働いていた…。

何かを本気で調査、解析させだしたら、
私達の敵う相手ではない…。」

「へー…。
頭いーとは思ってたけどー、
そんな仕事してたとはねー…。」

…だから興味あるなら参加すりゃいーのに…。

そう思った時、凛が心配そうな顔で話しかけてきた。

「お前…、
本気でカイリになりきる気か?」

「…なんか問題あるよーな言い方するよな。」

凛は大きく肩を落とす。

「凛。
『なりきる』って意味が、日向には まだ理解出来ていないんだよ」

真宵が凛の手の甲に、自分の手を置く。

「まーほら。
香澄になりきられるよりいーと思うしー、
やらせるのもいーんじゃない?」

「そんな無責任な…。」

なんか楽しそうに未来が笑うと、凛はますます凹んでる。

…さっきから、何で凛がテンション下げる必要があるんだか分かんねーけど…。