え……………? 「彼方!! そんな乱暴な!!!」 「やめろっ!!」 兄貴が慌てて 先生の腕を掴み、 逆に凛は、 オレの肩に腕をかけ、 ぐいっ!と自分の方に 引っ張り、 先生からオレを引き剥がした。 だけど、オレは…。 まさか…とは思うけど…。 もし…本当だったら…? 先生を見つめたままで 呟く。 「だって…オレ… 普通の人間だし……。」 「生まれかたは異なるが、 作りは、確かに人間だ。 だが、普通ではない。」 「変な力、つかえねーし。」 「覚醒していないだけだ。」