有無を言わせず、
オレの素足全体を
タオルで包み込むようにして拭き取り、
わざわざ指の間にまで
タオルを挟み、
丁寧に水滴を吸い取ってくれる。
その後、
オレの足を拭いたタオルで、
濡れた自分の手を擦ろうとする先生を見て、
オレは慌てて止めに入った。
「先生っ!!
それ、オレの足 拭いたやつだし、汚いって!!」
「………。」
馬鹿にしたような笑いを浮かべ、
躊躇なくタオルを使う。
「私が洗ってやった足だ。
汚いはずもないだろう。」
はいはい…。
もーアンタには
何 言ったって無駄だよ………。
「薬を塗った後、
ガーゼと紙テープが
無難な処置だろう。
しかし、かなりの勢いで転んだようだな。
湯舟に入る時、暫くは、しみて痛いだろう」
淡々と口にしながら、
オレの ひざ小僧に
言った通りの処置をしてくれてる。
しかし、コイツの手!
この暑い日に、
びくっ!!ってなる程、
冷たいんだよなぁ……。
テープ付ける時とか、
手が軽く腿の裏とかに
かするんだけど、
分かってても、
ギクッ!!ってすんだよなー…。
「所で、
香澄(かすみ)は
今日は、どうしている。」
香澄ってのは、オレの兄貴の名前。
どういう経緯があったのかは知らないけど、
同じ中学の先輩後輩だった
コイツと兄貴は馬が合うらしく
今でも
たまに家に来て、
夕飯 食ったりしていく位だし。
オレに言わせれば、
顔はいいけど、冷たい鬼畜系のコイツと
家の兄貴が友達だってのが
どーにもイメージ的に
合わないんだよな…。
オレの素足全体を
タオルで包み込むようにして拭き取り、
わざわざ指の間にまで
タオルを挟み、
丁寧に水滴を吸い取ってくれる。
その後、
オレの足を拭いたタオルで、
濡れた自分の手を擦ろうとする先生を見て、
オレは慌てて止めに入った。
「先生っ!!
それ、オレの足 拭いたやつだし、汚いって!!」
「………。」
馬鹿にしたような笑いを浮かべ、
躊躇なくタオルを使う。
「私が洗ってやった足だ。
汚いはずもないだろう。」
はいはい…。
もーアンタには
何 言ったって無駄だよ………。
「薬を塗った後、
ガーゼと紙テープが
無難な処置だろう。
しかし、かなりの勢いで転んだようだな。
湯舟に入る時、暫くは、しみて痛いだろう」
淡々と口にしながら、
オレの ひざ小僧に
言った通りの処置をしてくれてる。
しかし、コイツの手!
この暑い日に、
びくっ!!ってなる程、
冷たいんだよなぁ……。
テープ付ける時とか、
手が軽く腿の裏とかに
かするんだけど、
分かってても、
ギクッ!!ってすんだよなー…。
「所で、
香澄(かすみ)は
今日は、どうしている。」
香澄ってのは、オレの兄貴の名前。
どういう経緯があったのかは知らないけど、
同じ中学の先輩後輩だった
コイツと兄貴は馬が合うらしく
今でも
たまに家に来て、
夕飯 食ったりしていく位だし。
オレに言わせれば、
顔はいいけど、冷たい鬼畜系のコイツと
家の兄貴が友達だってのが
どーにもイメージ的に
合わないんだよな…。

