ぴぴぴぴ……♪

手を伸ばして目覚ましを止めると

私は布団の中で体を伸ばしてから起き上がる。

「ヒナター!早く起きなさいー!!」

「もー起きてるー!!」

制服に着替えて洗面所に移動して、歯を磨き冷たい水で顔を洗い…

ドライヤーとブラシを使って、長いフワフワした猫っ毛から寝癖を取っていく。

毎朝、これに時間とられちゃうんだよなぁ…。

やっぱり、明日からは
もう少し早く起きなきゃ……。

「いってきまーす!」

玄関を出ると門の前では、
いつものように『彼』が私を待っていた。

「お早う、ヒナタ。」

にっこりと笑った笑顔を見て、ちょっと照れながら…

私も挨拶する。

「おはよう、カイリ君。」