「同化には、
元々、もう1つの意味があり、
騎士の魂と1つになる事で
舞乙女の魂を
隠す事が出来るんです。」
「魂を隠す事に、
なんか意味あんの?」
「日向君、いい質問です。」
兄貴は、にっこりして
オレの頭を撫でる。
「世界を壊した後、
災厄は 何処に行ったと思いますか?」
「うーん…。
消えたんじゃねーの?」
「姿を消して、と言う意味では正解ですが、
隠れて、こちらの様子を伺っているが
大正解です。
世界を再生する為には、
異世界へ行き、
残りの騎士を探さなくてはならない…。
その一方、
災厄は
破壊出来る世界が見つかれば、
直ぐに飛んでくる…
異世界にいる
舞乙女の魂の発する
強い力を、
もし災厄に見つけられてしまったら…」
「異世界まで滅ぼされてしまう?」
「そうならない為に、
舞乙女の魂を隠す必要があったんです。」

