虹色の騎士団


「そんな事、言ってるんじゃねえっ!!!」

勇武に向かって怒鳴った途端、
オレの目から涙が溢れ出した。

…怒りたいのか、泣きたいのか自分でも分からない……。

本当は…もう理解してる筈なのに、

どうしても信じられない。

受け入れられない。

真宵はカイリが偽者だと気付き、
オレに伝えようとして事故にあって……。

だけど…
カイリがそんな事をしたなんて…
どうしても思いたくない…!!!!!

『おとーさん…だいちき……』

上手く回らない舌で そう言って、オレの頬っぺにキスして…。

笑って………。


『…ほら…泣きたいなら、ちゃんと自分で涙を流して……。

今の俺には、キミの心の痛みは強すぎる…。』

再び思い出す真宵の言葉…。

「うわあぁぁ…!!」

子供みたいに大声を上げて泣くオレを凛が強く抱きしめる…。

真宵……カイリ……。