勇武は少し青ざめた顔で、オレを見つめる。
「寺に帰って来た真宵さんは…
数日間の篭り修行の最中、ある事に気付き…
自分を呼び出して、こう言いました。
『俺は普段、余計な物を見ないように、
必要な時以外自分の中にある『力の目』を、
なるべく閉じるようにしている。
今回はそれが裏目に出た。』
…自分が覚えている言葉は…
実際とは少し違うかもしれませんが、
大体そんな感じです。」
「裏目…?」
勇武は頷く。
「最初にこれに気付いていれば、
日向さんを危険にさらす事もなかったかもしれない。
そんな風に後悔してました。
直ぐに皆さんに連絡しようとしたんですが…
何故か電話も繋がらない…。
式神も使えない状態が何時間も続いて……
真宵さんは
『妨害されている』
って言って…。
それで直接、自分と2人で こちらに来たんですが…
…その途中で…。」

