「今は集中治療室に居る…。
…身体の傷が酷くて…
彼方さんが看護婦の隙をついて飲ませた
『再生の水薬』も効いていないみたいで……。」
「だって…!!手術したんだろ…?!
後は怪我が治れば…」
「…あれだけの大きな怪我となると、
そんなに単純にはいかない…。」
振り向くと彼方先生が窓際の壁に寄りかかり、
難しい顔をしている。
「…あの薬が効いていないと言う事は、身体だけではなく
魂にまで傷が刻まれているという事だ…。
…下手をすれば、
このまま意識が戻らなくなる恐れもある…。」
「そんな…」
それ以上、言葉が続かない……。
『…このままでは…彼が連れて行かれてしまう…』
夢の中で聞いた あの男の言葉が頭の中で響く。
まさか…本当に…。

