虹色の騎士団

もーそろそろ帰って来いって電話かなー?

そう思い、
砂場の横にある水道にカイリを連れていく。

「さーカイリー。
おてて、きれーにするぞー。」

蛇口を捻った時、
背中から聞こえて来る会話が何だかおかしいのに気付いた。

「…は?

ちょっと…香澄、落ち着いて……。

一体、何言ってるのか…。

…いーから、彼方に代わって…。」

兄貴、何か慌ててるのか…?

どうやら電話の相手が先生に代わったらしい。

相槌を打つ未来の困惑したような顔が、段々と険しくなっていく……。

「……分かった。

すぐ、連れてく…。」

ピッ……。

ボタンを切り、ケータイを閉じて…未来が真剣な目でオレを見た。

…何かあったのかな…。

カイリと自分の手をハンドタオルで拭きながら、不安になる。

…思えば…それでもまだ…その時は余裕だった。