慌てて頬っぺを離そうとすると、
カイリがパッチリと目を開けて

オレの顔に手を伸ばして自分から、
すりすり…と頬っぺをくっ付けてきた。

「おとーさん…だいちき……。」

「…………。」

はー………♪

可愛いなー…柔らかいなー…。

…どうしても眠気に勝てなくなってきた…。

まあ…でも…。

一応時間になったら呼びに来てくれ、
って凛に頼んでるし…。

ちょっと位なら……。

そう思って、ゆっくりと目を閉じた……。


カイリの頬っぺみたいに
温かくて柔らかい闇の中…

オレは膝を抱え浮かぶ…。

いや…、
もしかしたら、ゆっくりと下に向かって落ちてるのかもしれないな…。