結局カイリが凛の足にしがみついて離そうとしないので、

凛も諦めて、3人で湯船に浸かった。

2人で正面向いて、カイリを抱っこしちゃえば、

少し肩とか身体はくっつくけど
入れない狭さじゃないしな。

昔のオレの話も、もう少しだけ聞けたし、

カイリも機嫌良く大人しくしてた。

「お前、先に上がって服着てから声かけろ…。

そしたらカイリ渡すから…。」

そう言われて先に上がる。

所が…。

手間どりながらカイリに服を着させ終わっても
凛が上がって来ない…。

流石に長過ぎるので、心配になって覗いたら…。

お湯の中から上半身だけ出して
浴槽にグッタリもたれ掛かっている背中が見えた。