「…彼方は昔、身寄りのない沢山の子供達と
一緒に生活していた期間があるんですよ…。」
口を開けたまま
その光景を見てるオレに、兄貴が教えてくれた。
それにしたって……。
オレ以外に驚いてるやつが居ないのは、どーゆー事なんだ…。
「何で…
あれを見て驚かないんだ…?」
平然としている凛、未来、真宵に聞くと…
「小さなお前の世話も、一番してたからな…。」
「んー、
なんとなーく分かってたからかなー?」
「彼方先生は冷たいオーラの中に、深い暖かさを秘めているからね。」
凛と真宵はともかく…。
未来の『何となく』って理由はないだろ…。
「日向…。」
先生が泣き止んだカイリを渡して来た。
「父親代わりをするのなら覚えておけ…。
小さな子供は大人の表情を読み取り、敏感に反応する……。」

