虹色の騎士団

「とにかく…。
それなら話は簡単です!

災厄が起きる前に、

その
『異なる世界』へ行って、

残りの『守護の力』を持つ騎士を見つけ出して来ましょう!」

「………そう簡単に事が運べばいいんだがな……」

「カナタ…!

貴方は、また そんなひねくれた事を………。」

カナタを叱ろうとした時、

両手で自分の体を抱きしめ…

目をつぶり、
辛い表情を浮かべたヒナタが………


………苦しそうに呟いた。

「ごめんなさい……。

私………

気付くのが遅すぎた………
みたい………。


ごめんなさ………」


そのまま全身の力が抜けたように……

ヒナタは、
椅子から崩れ落ちた……。

「ヒナタっ!!!」


慌てて駆け寄り、
抱きかかえる。


同じく駆け寄ったカナタが、

素早くヒナタの状態を調べようとした時………。


『それ』は始まってしまった…………。