慌ててオレも頭を下げる。

「えっと…
守谷さん、此方こそよろしくお願いします。」

「日向さん!
良ければ自分の事は、
呼び捨てにしてやって下さい!!」

い、いや…
初対面の年上に向かって、そんな…。

「いや…むしろオレの方こそ、
日向って呼んでもらっていーんで…。」

「そんなとんでもないっ!!
師匠の甥子さんの ご学友を呼び捨てになんて!!

自分の事は気にせずに、敬語も無しで話してください!!」

「は、はあ……。」

なんつーか…熱い人だ………。

「所で勇武君。
また今年も先ずは力試しと行くか!!!」

「はいっ!!
師匠の胸、お借りしますっ!!」

2人は嬉しそうに道場の方に歩いて行ってしまい、
残されたオレはポケー…っと、それを見送った。