「……確かに凛君の様子、
少しおかしかったですね…。」

兄貴は頬っぺたに右手を添えて少し考え込む。

「でも…
あの雰囲気は、怒っていると言うよりは……」

「あれはねー自分の中でー、
色々葛藤してるんだと思うよー。」

いつの間に来て話しを聞いていたのか…

未来が入り口から歩いて来て、オレの横にストン!と腰を下ろす。

「葛藤……?」

「そっ。」

未来はテーブルの上に置いてあるお皿から、
クッキーを摘まんでから続ける。

「可愛い日向にはー、
ぼくからスペシャルヒントあげよーかなー?」

「…!何か知ってんのか?!」