何かおかしい……。

談話室のソファーに座り、腕を組んで考え込む…。

何をそんなに考えているのかと言うと…。

凛の事だ。

昨日から何故かアイツに避けられてる…。

真宵に飴を貰った後、誠さんに呼ばれて
朝ごはんを食べに行った時は気付かなかったんだけど、

昼間滝の近くで偶然会った時も、ぷい…って感じでさっさと居なくなるし、

昨日も今日も、オレに話しかけても来ないし、
オレの方を見ようともしない。

…あいつに何かしたっけ……??

「うーん………。」

「そんなに難しい顔してると、
眉毛の間にシワが寄っちゃいますよ?」

からかうような口調で言われて顔を上げた。

「兄貴……。」

「…お茶、淹れて来ましたよ。」

トレーを少しだけ持ち上げて微笑む。