虹色の騎士団

文机の上に置きっぱなしにしてあるケータイから、
目覚まし設定にしといた曲が流れる…。

んー……うるさい……

手探りでケータイを掴む為に、コロン…と寝返りをうつ。

フカッ……

ん??顔がフカフカする物に当たる…。

この肌触りは…絶対、布団じゃない……。

そう思い目を開けると、

オレの顔のすぐ横に、狐矢太が丸まってた。

「何だよー狐矢太♪
一緒に寝てたのかー?」

お腹の横の部分に顔を埋めて『すりすりー』ってしたら、

流石にちょっと嫌だったのか、すっ…と立ち上がり
壁をすり抜けて出ていってしまった…。

なんだよー、気持ち良かったのになー…。