虹色の騎士団

「もー…!
自分と同じ位の身長はー、
抱え辛いのにー…」

重量に関しては全く問題ない様子で凛をヒョイっと抱え上げ、歩き出す。

「ま…真宵……。」

運ばれながら、横を歩いている真宵に凛が弱々しく声をかける。

「どうしたの?凛。」

「狐矢太を…日向の部屋に……」

「………?」

意味する所が分からず、真宵が首を傾げると、

「狐矢太に頼んでくれ……。

香澄さん以外…今夜の日向の部屋に入れるな……って………」

「……凛。
一体何が言いたいのか、分からないよ……?」