虹色の騎士団

「全く…!何考えて…」

溜め息を吐き出し、兄らしく説教でもしてやろうと視線を向けると…

「……………。」

暴れたせいか、凛は既にふらふらと左右に揺れ出す。

「ちょ……!!
凛っ!待った!!」

待てるはずもなく凛の体が、そのまま床に向かって崩れ落ちるのを、

ギリギリで腕を掴んで引っ張り、何とか止めた。

「何…?!どうしたの?」

これまた偶然に、
風呂上がりの真宵が通りかかり、驚いて駆け寄る。

「凛……?」

「なーんかー、
いきなり暴走してさー…。」