虹色の騎士団

カナタの所に行きたくないのは本心だし、

何より…

リンとしては、なんとなく2人の邪魔はしたくなかった。

だけど………。

「だーめっ!

お前も来るのっ!!」

「リン…

一緒に来てよ…」


「なんで、わざわざ3人で行動するんだよ…。

別に俺がいなくたって…」

「何、言ってんだ!!

オレ達3人、

仲良し年少トリオだろーっ!!」

「そーだ!そーだー!!」

訳の分からない理屈をレオンが述べ、

ヒナタまで
その尻馬に乗っかる。


「虹の舞乙女が怪我したんだよっ!!!

虹の騎士団たるもの

乙女を心配して付いてってあげなきゃ!!」

「自分で言うな!!」

全く…。

人の気遣いを無駄にしやがって…。

「わかったよ…。

付き合う。

それでいいんだろ?」

「よっしゃ!
そーこなくっちゃ!!」

「わーい♪

じゃ、駆け足、出発ー!!!」

…………。

リンは心から願う…

神様ってのがいるんなら、頼みたい。

もう少しだけ…

こうして3人で、
仲良く走れる期間を…

俺に与えておいてください……。


俺は、2人の事が…好きだから…。