虹色の騎士団

香澄は日向を抱きかかえて、トイレに行こうとしたのだが、

肝心の『吐かせるべき相手』が、食堂から出る前にカクン…と首を落とし、
意識を失うように眠りこんでしまった。

「日向君!!眠るなら、アルコールを体内から出してからです!!」

ピタピタと強めに頬を叩いてみるも、一向に覚醒する様子はない。

日向は、気持ち良さそうに眠り続ける…。


香澄の側に行き、日向の状態を診た彼方は、

テーブルからパンチが入ったグラスを取り、一口飲む。

「…香りは強いが、そこまでキツい酒ではないな…」


「え…?」

「うん…。
確かにジュースではないけどー、
すーっごく弱いカクテルって感じかなー?」

自分のパンチを飲みながら、未来も口を開く。

「…これなら、普通に寝かせておけば大丈夫だ。」

「そうですか……」

彼方にそう言われ、香澄は安心して溜め息をつく。