虹色の騎士団

「……馬子にも衣装ってやつだな。」

彼も、ヒナタの歌に誘われたのか…

いつの間にか、
リンの隣には

愛用の弓矢を携えたレオンの姿があった。


「聞いたぜ、
今朝の強制握手事件。

お前にとっても、
カナタにとっても、

とんだ災難だったな。」

からかうように
ニヤリと笑うレオンを

じろり…と睨み付ける。

「他人事だと思って…。

嫌な事、思い出させるなよ……」

「悪い悪い。

しかし、お前ら、

本っと、仲 悪いよなー」

「…向こうが毎回、
絡んでくるだけだ。

俺は別に…」

「ま。

同じ、虹色の騎士団の仲間なんだからさ。

そー嫌な顔すんなよ。」

屈託のない笑顔を浮かべながら
そう言われ、

リンは、ため息を一つついた。