虹色の騎士団

ヒナタの体がオレンジ色の光に包まれていく。

「私は、もうとーっくの昔にリンの事、諦めたんだから!

未来と真宵に負けないように、リンも頑張らなきゃ駄目だよ…!」

光が次第に胸の方に集まっていき…

それと共に、ヒナタの体が日向へと変化し始める…。

『…じゃあね。ばいばい…リン。

…日向を…よろしくね…』


力が抜け、意識のないまま崩れ落ちそうになる日向の体を支え、そっと抱きしめると…

「…あれ……?」

日向が、ゆっくりと目を開け、


ぽうっ…とした顔で、何かを思い出そうとしている。

「オレ…歌ってて…それで…」

「……大丈夫。

いきなり開放された力に驚いて、気を失ってただけだ…。」

優しく告げると、日向は何故か悲しそうな顔をした。