虹色の騎士団


「……相変わらず、
無駄に体を鍛える毎日か…。

ご苦労な事だ………」


日々の日課として、

真面目に剣を振るリンを見て、

これまた
カナタの

いつもの『憎まれ口』が飛び出す。


「カナタ!!

また、そうやって
リン君をからかって…!

貴方の悪い癖ですよ!!」


「いいんですよ、カスミさん。」

再び、
素振りを止めて、

カナタを睨み付ける。

「オレは、


あんたみたいに

騎士団として、
今、やるべき事から
逃げるような

不真面目な態度を取りたくないだけだ。」


「私の喧嘩を買う…か。

いい度胸だ…。」


燃える炎のオーラと、

流れる水のオーラが

両者から吹き出し、

牽制し合いながら
上空へと昇っていく。