虹色の騎士団

「先ずは食べながら、ゆっくり話でもしようじゃないか!」

テーブルを囲むように置かれた椅子に座り、

誠さんが作ったらしいマフィンを食べる。

「……!
うわ……っ。これ、旨っ!!!」

一口かじった直後、思わず声を上げてしまった…。

生地の中に、紅茶の葉っぱが練り込まれてて、

食べた瞬間、
口一杯に良い香りがブワーッ!って広がって…

とっ…とにかく旨いっっ!

兄貴のお菓子も旨いけど、これも同じ位旨い…!

「うーむ…日向君は、作り手を喜ばせるのが実に上手いっ…!」

そんなオレの様子を見て、誠さんは満足そうにニコニコ笑う。

「いや、マジで旨いです!!」

「そうかそうか!!

いやあー…!!

実は、アールグレイの茶葉を入れるか、
チーズキューブを入れるかで迷ったんだが…。

今回は茶葉にして正解だったな!!」

「あー、チーズも旨そうっ!」

「ほう!!日向君も、やはりそう思うかっ!

うむ!!ならば明日は、チーズマフィンだな!」