虹色の騎士団

極めつけが、露天風呂付きの大きな『入浴所』の近くにある
『娯楽室』。


広い部屋の中には卓球台にダーツ、ビリヤード…。

各種自販機まであるし、

何故か小さなテーブルの真ん中に大きなモニターが埋め込まれ、

インベーダーゲームが出来るようになってるとゆー…
ちょっと訳の分からないものまで置いてある…。

「なんか…全体的にアンバランスだな…。」

正直なオレの感想に、真宵が溜め息をつく。

「叔父の趣味でね…


元々は古い旅館だった建物を、買い取ってから
徹底的に改装したらしい…。

まあ…外観から『お寺』なんて通称で呼ばれているみたいだけど、

本来の寺のように機能している訳ではないから、こんな状態でも誰にも文句は言われないし、

…むしろ、修行しに来る人達には『親切な修行所』なんて言われてるみたいだよ…。

…俺は、はっきり言って悪趣味だと思ってる。」

なるほど、元旅館だから
こんなに広いのか…。

「この家の中にある部屋は、
叔父の私室以外、全て好きなように出入りして構わないし、

置いてあるものも適当にに使って。」

「はあ…。」