「む…またやってしまったか。」
悪びれる様子もなく豪快に笑う。
「日向、叔父さんはね、
異常に身が軽いんだ。
あの位の速さで飛んだり、移動したり出来るものだから、よく人を脅かしているんだよ。
…全く…迷惑だな…。」
オレはようやく、ほうっ…と息を吐く…。
ちょっと信じ難い話だけど、目の前で見せられちゃなぁ……。
『からす天狗』って、こーゆー事か…。
なるほど………。
「真宵、お前は本当に冷たいなぁ…。」
肩を落とす叔父さんに、
オレはペコッ!と頭を下げる。
「お…驚いてすいません。
夜野 日向です、お世話になります!」

