虹色の騎士団

少しだけ久々な気がする未来は、Tシャツにハーパンという

オレが持ってきたのと変わらないような服装でニコニコしてる。

「もうそろそろかなー?と思ってーお迎えに来たよー♪

んー会いたかったー♪」

もの凄い勢いで頭を撫でられて、ちょっとよろけてしまう。

「お疲れ様、未来。」

横で真宵が、口元を拳で隠してクスクス笑う。

「朝から誠さんが、真宵の事ー
まだかー、まだ来ないのかーって首を長ーくして、待ってるよー。」

「まことさん?」

聞き慣れない名前に首を傾げる。

「ああ、着いたら紹介しようと思ってたんだけれど…

誠は、俺の叔父だよ。

霊障に悩む人が訪ねて来れば助けたり、

修行がしたい人が訪ねてくれば面倒を見たりしている人なんだ。」

へー、そりゃ親戚位、真宵にもいるだろうけど
何か不思議な感じ…。

「まるでねー、からす天狗みたいな人なんだよー」

未来が訳分かんない説明を付け加えると、

真宵は、可笑しそうに笑う。

「ふふっ…確かにその表現は合っているね…。」

…?