虹色の騎士団

踏みしめる大地は、
何処まで掘っても『本物』の汚れなく温かな土。

草木は、悠々と心のままに大地に根をおろす。

水は綺麗な山から溢れ、さわさわと流れ、

遮るものない夜空には満天の星達が歌う…。

電車の中で真宵が そんな風に言ってた。

なんか詩的で、オレには真似出来ない表現の仕方だけど、

実際来てみて、『あー言ってた意味分かるなー』って思った。

まだ、夜までかなりの時間があるから星空は見えないけど、

これだけ空気が綺麗で、建物の灯りが少ないなら
きっと………。

「ひーなたぁー♪」

目指す道の向こうから、
オレの名前を叫び、手を振ってるのは…

…間違いなく未来だな…。