虹色の騎士団

「日向、平気?」

「ん。思った程じゃない。」

さっきから長い坂道を上がってる。

電車に揺られ、オレの知らない駅で下り、バスに乗った後、
こうして歩いてる。

確かに田舎だけど、先に言った通り、考えていた程、なんつーかこー…

人里離れた秘境…って感じじゃない。

「気持ちいい所だな。」

よく空気が違うっての聞くけど、本当にあるんだなって実感する。

「清らかな気で満ちているからね。

空も大地も、全てが本当に生きている場所だよ。」

本当に生きているか…。