もう一度、きつく抱きしめられた後、凛はオレを離して、くるり…と背中を見せる。

「疲れてるだろ…。
隣にいるから…、何かあったら呼び出しかけてくれ…。」

そのまま、足早に部屋を出ていく。


何故かオレは…

呼び止める事も出来ずに
ただ動けずに…

黙って見送ってしまった………。


凛………。

唇を触ると、
何だか まだ熱いままだった………。