虹色の騎士団

ふわっ…とベットに下ろされる感覚。

「ほら、日向…。
手、離さないと下ろせないだろ…。」

そう言われて、ますます強く抱きつく。

香澄兄ちゃん…もーちょっとだけ…。

「…俺だって…我慢してるんだからな…

こんな事されたら…。」

背中に手を回されて逆に抱きしめられる。

柔らかい…

シャンプー…いい香り………。

「我慢…出来なくなるだろ………。」

首に巻いた腕を外され、
代わりに柔らかい布団をかけられる。

「…おやすみ…」

「…おやすみ…兄ちゃん…。」

何とか、おやすみの挨拶だけして、オレは夢の世界へ潜っていった。