虹色の騎士団

「それでさっ!これこれっ!!」

持ってきた本を渡すと、
くすっ…と笑われた。

「相変わらず、気が早いな。」

「いーんだよ!!節介の夏休みんだからさっ!」

「…そうだな。」

2人で畳に寝転び、間に本を置いてページをめくりながら話す。

昔より長い時間喋れるのは、自分が少しずつ大人になってる印のような気がして妙に嬉しい。

「ふぁ………」

それでも…
2時間位経つと欠伸が止まらなくなるのは、

基本的に早寝早起きだからかなぁ……。

「日向…、眠いのか?」

凛の声が少し遠くから聞こえる。

「いや…まだ大丈夫…」

そう言いつつ、目を擦る。