……確かに。

普通であるはずの
オレの毎日。

今夜みたいに
「普通じゃない事」が次々起きたのは初めてだ。


あげくの果て…

鬼畜ヤローに
大事なファーストキスまで奪われるし…。

びっくりして、
怒りまくったけど…。

落ち着いて話を聞くって事は
まだしてない。


兄貴が、こんな顔してまで
言わなきゃならない事があるってんなら…


オレは、ちゃんと聞かなきゃならないよな…。


オレは覚悟を決め、
どっかり!とソファーに座り直す。

「……分かった…。
話しなよ、兄貴。」


兄貴の表情が、
ぱっ!と花が開いたみたいに明るくなる。

「日向君…!」

涙ぐみながらも微笑む兄貴。

…しかし相変わらず、涙腺弱いな…

「良かった……。
もし……
日向君に聞いてもらえなかったら……

兄さん……」


…………。

ぶっちゃければ、怖い。

ひっじょーーっに、怖いっ!!!


大体、「話の中身」が
全く見当つかないっ!!

もしも…

『実は、兄さん達は
地球を救う美少年戦隊、
イケメンジャーなんです!!』

なんて告白されたら……。