家で のんびりしてると
あっという間に時間は過ぎていく気がする。

風呂に入った後、オレはベットに寝転がり、
昼間買ってきたガイドブックをペラペラめくり始めた。

あの後、兄貴が、それならなるべく早い内に遊園地行こうと言ってくれたし、

本当に行くなら色々調べたい事もある。

大体、こーゆー『前準備』みたいなのが本当は一番楽しいんだよなっ!

「…………。」

しばらく見ている内に、
どーにもワクワクし過ぎて…

この感じを誰かと共有したくなってきてしまった。

「………よしっ!」

本を持ち、窓を開けて
隣の家の様子を確認する。

…電気ついてるって事は起きてるな…。

窓枠を飛び越え、
足元に注意しながら、屋根を歩き、

凛の家のベランダの手すりをよじ登る…。