「それとさ、残りの騎士も、この機会に見つかるといーな…。」

ふ…と、真宵の お父さんの事が頭によぎる…。

「そうですね…。」

兄貴も少し しんみりとした声を出す。

「でも、真宵君の力があれば、頼もしいですね。」

「そうだよな…。」

真宵は、騎士の力以外にも、『不思議な力』を持っている。

『もしかしたら、最後の騎士の力の気配を読み取れるかもしれない…。』

そう言って毎日、少しずつ不思議な力で色々探してみてくれてるみたいだ。

…どんな事、してんのかは分からないんだけど、

家の中に居ながらにして、そーゆー事が出来るって凄いよな…。

ぶっちゃけ…

オレが、あてもなく歩き回るより全然効率いーし…。

勿論、『真宵頼り』だけにしとく訳にはいかないけどな。