虹色の騎士団


「日向君。」

名前を呼ばれ
視線を兄貴に戻す。

「突然、色んな事が起きて
戸惑っている日向君の気持ち…

兄さんも、良く分かってるつもりです。」

まるで小さな子供にするみたいに、

そっ…っと優しく頭を撫でられる。

「大切な日向君を
これ以上、混乱させたくない…。

ここで、全てを冗談で終わらせる事が出来れば
どんなにいいか…。」

オレの頭を
繰り返し繰り返し
撫でながら…

泣きそうな目をしてる…。

「酷な事かもしれませんが…

兄さんが これから話す事を
落ち着いて聞いてもらえますか…?」