虹色の騎士団

悲しい空気が部屋の中に満ちていた…。

真宵のお父さんの事を思うと…本当に…やりきれない…。

そして…。

オレの事を思ってくれたお父さんの意志を継ぐ為、

騎士になる事を選んだ真宵も…その力によって…傷付き…苦しんだんだ…。

「真宵…。」

名前を呼ぶと、真宵は…優しく微笑み…小さく頷いた。

「温かい…。

キミから太陽の光のように力強く輝く魂と、

清らかな乙女の美しい魂を感じる…。」

そう言って、その場に片膝をつき、頭を下げる。

「俺にも、キミを守護する役目を果たさせてくれ…。

美しき魂をもつ、陽光の舞乙女………。」

「日向君……。」

兄貴が潤んだ瞳で、
優しく頷く。

オレは真宵の前に手を差し出し握手を求める。

「オレの事…探してくれて、ありがとう…。

これから…、よろしくな…。」

真宵が微笑み、オレの手を取った時…

オレは見たんだ。

真宵の右側で満足そうに微笑み…

消えていく男の人を…。

普通なら信じられない事だけど、オレには、
その人が誰だか…直ぐに分かった…。

だから、心の中で
そっと呟いた…。

『ありがとう、真宵のお父さん…』