虹色の騎士団

「同時に父は…
4年程前から病魔に苦められた…。

…同化したヒナタの魂を、この世界に感じ……

自分が現れる事で、魂の持ち主を混乱させないよう、

気配だけを探り、覚醒だけをを心待ちにして…

助けになりたいと願いながら………

…父は、つい最近…亡くなったよ…。」

オレの…覚醒を…待って………

真宵は、オレに向かって、寂しそうに微笑む。

「ヒナタの覚醒を感じた時…

父は本当に嬉しそうだったんだ…。

ようやく…舞乙女に会える…。

自分の勤めを果たす事が出来るんだ…って。

だけど、その時はもう………。」

いつの間にか…
オレは泣いていた…

真宵の お父さんは、
どれだけオレの事を心待ちにしていたか…

せめて…一目だけでも会いたかったと心から思ったから…