虹色の騎士団

「困りましたね…。

一体、何から話していいか……。」

右手を自分の頬っぺたに置き、小首を傾げたポーズで悩む兄貴。

こうして見ると、
ホント…

変わったのは、部分的な外見の「色」だけで、

中身は、いつもの兄貴…
なんだよな……。


「…………。」

ふ…と、視線を横にずらすと

台所の入り口の脇に立っている凛と目があった。

こっちも、兄貴同様、
変わったのは外見だけみたいだし…。

ただ…

こいつの……

凛の…こんな辛そうな顔…

初めて見る…かも…。