虹色の騎士団


後に続いて入って来た真宵は、先生を見て少し驚いた顔をした。

「…へぇ…

既に、これだけの騎士が揃ってたなんて…。

ちょっと予想外だよ…」

「もう1人、ここにいるよー。」

いつの間にか、未来がリビングの入り口に寄りかかって軽く手を振る。

「書き置きしといたからー、凛もすぐ来ると思うよー?」

そっか…!

彼方先生が先に来て、
兄貴達にも話しといてくれたんだ…!

「岩を穿つ流るる清水と、魅了する惑わしの霧…。

ふふ…驚いた…。」

真宵は、胸の辺りに掌を置いて目をつぶる。

「まさかこんなに…胸が高鳴るなんて……。」