虹色の騎士団

これで、
真宵と話せる機会も出来た。

後は兄貴と未来に知らせておくだけ…。

部活終了後、急いで引き上げて来たオレ達は、

それぞれの家に帰り、後程集合する事になった。

「ただいま~!!」

「お帰りなさい、日向君。」

玄関まで来た兄貴が、一瞬『おやっ?』っという表情をする。

「凛君以外のお友達なんて、珍しいですね…。

初めまして、日向の兄の香澄です。」

……………??

「初めまして…。
暮原 真宵です。」

…………う

「うわあぁあぁっ!!」

オレの後ろには、

まるで守護霊か何かのように、いつの間にか真宵が居て、兄貴に笑いかけてる。

「日向君??」

「日向、大丈夫…?」

「だ…大丈夫じゃねーよ!!!」

何でいきなり背後にいるんだよ!!

全く、気配とかしなかったし……。

「キミの家の前まで来たら、丁度入っていく所だったから。」

だったら声位かけたっていーだろーに……。