虹色の騎士団

完全に出鼻を挫かれた感じのまま、保健室を追い出され、

静かな廊下を、とぼとぼと歩く…。

「…あーゆーのって、騎士としての
『職務怠慢』ってやつなんじゃねーの?!」

「まあ…、確かに危険がないっていうのは分かるんだが…。」

「でも、気にふんぐ……!!」

ついつい大声を出しかけて、凛に口元を押さえられる。

「俺だって同じだ…。

だけど、確かに学校で少しずつ話を聞くより、

後で一気に解決した方がいい…。

…悔しいけど、
彼方さんは冷静だ…。」

丁度、
チャイムが響き渡り
全ての教室から
楽しそうな声がサワサワと溢れだす。

「んぁー!!

次の授業、なんだっけ…?」

凛は、ちょっと考えてから答える。

「体育…だな。」