虹色の騎士団

「…お前、何者だ…。

何故、災厄の事を知ってる…?」

真宵は、くすっ…っと小さく笑う。

「キミ達が、別の世を守りたかったように…

俺も この世を守りたいんだ…。

そして…

その為には、俺は日向を守らなくてはならない…。

…こんな姿でね…。」

歩き出した真宵の身体に新しい『色』が溢れ出す…。

さらり…と揺れる
藍色の髪。

サファイアのように輝く瞳。

驚きで動けずにいる凛とオレの前で動きを止め、
涼やかな声で告げる…。

「俺は、藍闇の騎士。

君を守護する者の1人だよ、日向…」


あいやみの…騎士…。

「そんな…馬鹿な……」

凛が茫然と呟く…。

「…舞乙女と出会う前に、既に覚醒していたなんて………
そんな事は出来る筈が……!!」