虹色の騎士団

「よく、怪奇話なんかでもあるだろ?

足に、誰かが触ったような跡が残ってた、とか」

あー…
よくテレビなんかで そんなのの特集とかするよな…。

「あれも、圧迫痕じゃなく、

漆に触れた時、手がかぶれるのと同じように、

穢れに触られたせいで肌が拒絶反応を起こしたせいだ。」

…なるほど…

「つまり、あいつに触られて嫌な感じがしなかったり、痣が残らなかったって事は……。」

「2人共、酷いな…。

転校して来て早々、もう俺は影で色々言われてしまうの…?」

驚いて振り向くと…

廊下の真ん中に
真宵が立っていた…。

「…俺の事、災厄の回し者とでも思った…?」

凛が、すっ…と前に出て、オレを背中に庇ってくれる。