虹色の騎士団

「あいつ……オレの首に触ったんだ……。」

俯むいて歩きながら、ぽつり…と口にする。

「あいつって、転校生が…?」

無意識に自分の首に手を回し、さすってしまう。

「よくない者に、締め上げられたんだろ…って」

凛が驚いて、足を止め、

肩を押されるように支えられてたオレも自然と歩みを止める…。

「オレの首……

あの時の痣なんて、もう無いはずなのに…。」

そして、その後、
真宵の言葉と腕を見た時…

一瞬だけ嫌な思い出が甦って……。

怖くなってしまったんだ…。

「オレを探してたって言ってた…」

凛は難しい顔をして黙り込んでいる。