虹色の騎士団

次の日………

オレは学校を休み、
彼方先生と兄貴も家にいた。

昨日起こった事を きちんと聞いた後、頭の中で整理する…。

…喉の包帯を触ると、心臓がギクリ…とした。

だけど、『あれ』は
偶然起きた事なんだ…。

もう二度と起こらない事なんだ…。

明るい太陽の光が一杯に差し込む部屋。

先生の大きなベットに仰向けに寝転がり、

天井を、じっ…と見つめる。

記憶はあっても、
オレは今まで自分の身で災厄の恐怖を味わった事がなかった。

あの冷たく重い腕…。

本気で殺されると思ったし、凄く怖かった…。

だけど、それでも災厄の恐ろしさに比べたら、きっと…。