虹色の騎士団

「子猿は子猿でも、
山猿とはな…。

どうりで
扱いにくい訳だ…。」

そう言うなり、
彼方先生は

兄貴の側を離れ、

ツカツカとオレの前まで
歩いてきた。


「少々、躾に手間取りそうだが…。

まあいい…。」

言うなり、

オレを軽々と抱え込む。

さっさとリビングに向かって歩き出し、


そのまま、
リビングのソファーに

荷物か何かのように

ぽんっ!っと
ほおりなげられた!!


「な…な…!」

当のオレはと言えば、

とにかく驚いて

口をパクパクしてるしか……。

「彼方さんっ!」

「彼方!!

そんな乱暴な…!」

兄貴と凛も
慌ててリビングに
入って来た。


「いいか、子猿…
これが私達の本来の姿。

そして、お前も……」


ソファーに倒れこんだままのオレに

彼方先生が馬乗りになり、

無理やり両手を押さえつけられ…。


抵抗する間もなく、
冷たい唇で

オレの唇を塞がれた。


!!!!!!


お、オレの
ファーストキスが…

男……

しかも、よりにもよって、
こんな鬼畜ヤローと…!!!